"コロナのおかげ"を拾い集めて

3月13日からマスク着用のアレが緩和され、春休み真っ只中っつーのも相まってか卸し先のカフェやお宿は大忙し。

配達行ったらだいたい顔死にかけ、でも3年分のロストを取り戻すべく目の奥だけは不気味に輝いとって、アドレナリン出まくりでみなさん気張ってはりますわ。

そしてそういう時、コーヒー豆屋は基本ヒマ。

島人たち、つまりウチのお客さんたちもあちこちお出かけしとるみたいで、いやーそれでえぇそれでえぇ、家でコーヒー飲んどる場合ちゃう笑

まぁ売りもんがたまたまステイホーム向きやったおかげか、このコロナ禍において個人的には失ったものより得たものの方が多かったし、店の売上が落ちればその分ネットや産直がよく売れるって感じでリスク分散も上手い具合にできとったから、これから先は観光地としての島の再興にコーヒーを通じてひと役買っていければなんて、ほんのちょっとだけ勝手に思っているところ。

特に団体客入れてなんぼの旅館業者はマジで大変やったやろからなぁ、最安最速で全力納品させてもらいますわ。

同じ悲鳴なら嬉しい悲鳴、商売人なら誰でもそうっしょ?

挽回しようアゲていこう、頑張ろう小豆島!

 

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<島外からお越しの方、また島内にお住まいであっても県外ナンバーのお車やレンタカーでのご来店はお断り致します>

3年前の今ごろは、そんな物騒な紙を店に貼っていた。

熟考を重ねての判断やったから当時の自分に一切の後悔はないし、有事には局面ごとに優先事項をはっきりさせて、いちばん大切なものから守りにいく。

Day by Dayとロングスパンを同時進行で天秤にかけ続ける。

クソ難しかったけど、良い経験になった。

ピンチはチャンスで視界も開けた。

そしてマスクや消毒について、お願いせずともほとんどの人がちゃんと気にして協力してくれたおかげで、休まず元気に営業できた!

みんなホンマにありがとう!

秩序を守ることによって保たれているこの国の平和と、その縮図のような島の治安の良さ。

結婚し子供が産まれ、自分の店を持った今、それ以上に求めることなど俺には何ひとつない。

当たり前に日常生活を送れることの喜び…

コロナのせいにしてもしゃーないから、”コロナのおかげ”を拾い集めて楽しく暮らそう。

春の訪れ、出口はきっとすぐそこに。